中国人に大人気の“変身写真”、観光地での記念撮影やネットの自己紹介用にも普及


山谷剛史  ライター

 台湾では日常に溶け込んでいる「変身写真」。変身写真とは、チャイナドレスなどの伝統衣装やウェディングドレスに着飾って写真を撮るというもので、日本からの「変身写真」をテーマにした台湾ツアーもあるほど、知る人ぞ知る習慣である。
 
 変身写真はさらに海峡を越え、中国でも結婚する際には必ず撮らなければならないというほどに、人々の間で浸透している。中国の都市の観光名所や公園を歩けば、変身写真の撮影の一団に出会うことだろう。また中国人を伴侶とした場合(特に嫁が中国人の場合)、日本人の意思に関係なく、変身写真を撮ることを強いられる。嫁や夫が中国人の知人がいるなら、変身写真について聞いてみるといい。

この変身写真、中国の人々に聞くと、内陸地方ですら20年前にはそのサービスはあったとのこと。30年前の中国の写真で、日本であれば団塊の世代の幼少時の写真かと思うほどの、小さなサイズの白黒写真も現役だったことを考えると、写真器材の普及と共にこの習慣が上陸したと言っていいだろう。

中国では当たり前の習慣になっているからこそ、特に都市部においては競争が非常に激しくなっている。繁華街の歩行者天国やショッピングセンターのスペースでは、つねにどこかの写真屋が変身写真受付ブースを設けている。また各写真屋は、われこそがその都市随一の変身写真を提供すると言わんばかりに、店舗内部を宮廷がごとくゴージャスに飾る。

中国では若者を中心に3億6000万人のインターネット利用者がいるため、インターネット上では中国全土レベルでの写真屋の客引き合戦が行われている。百度中国などの中国の検索サイトで結婚写真に当たる「婚紗摂影」という文字で検索すれば、過去の作品を掲示した写真屋のサイトや、変身写真に関するポータルサイトが検索結果に多数表示される。

「都市内でなく中国全土での写真屋の客引き」にクエスチョンマークがついた読者もいるかもしれない。つまり地元の観光名所や公園で撮影するのではなく、遠く九寨溝やチベットや北京や上海で記念写真を撮ろうというニーズがあるわけだ。

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