「食べる力」を鍛えてピンピン元気 斎藤一郎著

「食べる力」を鍛えてピンピン元気 斎藤一郎著

よくかむことの重要性を中心に据えた健康指南書。よくかめば唾液がたくさん出る。唾液の力は消化だけでなく抗菌、粘膜の保護・修復、歯の保護にまで及ぶ。粘膜修復ではNGF(神経成長因子)が脳神経の機能を回復させるので脳を活性化させ痴呆症を防ぐ。と同時にかむことで顎(あご)が発達し、脳への血流を増やすことでも脳は活性化される。だから二重の意味でかめばかむほど脳によい。

ガムもお勧めだし、硬い食物を食べることも心掛けたいところだが、難敵もある。歯痛や歯抜けである。80歳の日本人の平均残存歯数はわずか10本だが、残存歯数と大脳の容積には実は深いかかわりがある。歯で怖いのは虫歯よりむしろ歯周病で、これを防ぐには正しい歯磨きに尽きる。このように咀嚼(そしゃく)と歯と口腔状態がいかに重要か、そしてそれをめぐる方策は、と話は進む。たかが歯、たかが唾液と言っていられぬ事実の数々にひやりとさせられる人も多いはずだ。(純)

東洋経済新報社 1365円

    

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
ジリ貧からの脱却<br>リース反攻

リース取扱高は10年で4割減少。伸び悩む設備投資、低迷する利ザヤ、規模拡大の限界…三重苦にあえぎ、かつての市場規模は望めない。リース大手3社トップが語る生き残り策。