保険料を安く済ませる、目のつけどころ 本当に必要な保障額を、過大に見積っていないか

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保険会社の社員が自分の家族にしか教えないノウハウをまとめた書籍『本当の保険の選び方』のヒットから4年。都倉健太氏が満を持して刊行するのが、新刊『保険は今より6割安くできる!』(東洋経済新報社刊)だ。
大増税、物価高騰、年収減で経済的にピンチを迎えるサラリーマンに向けて、家計の重荷である保険料を削減するコツを、豊富な事例でやさしく解説。今回の連載では、保険料を年20万円以上払っている方に向けて、「今すぐ保険が安くなる情報」を紹介する。第3回は、「保険料を安く済ませる目のつけどころ」と題してお送りする。
第1回 保険料値上げで、家計がつぶされる
第2回 死亡保険を劇的に安くする方法
「万一のために、子どもにおカネを残したい」。その気持ちは大切だが、ともすれば過大な保険料につながりやすい(アフロ)

おすすめプランを選ばず必要額を計算、収入保障保険に

保険の営業担当者が持ってくる「おすすめプラン」を鵜呑みにしてはいけない。「おすすめプラン」を選ばずに、保険料を格安にできる方法がある。それは、自分にとって「本当に必要な保障」だけを、保険でまかなうようにすることだ。

営業担当者にすすめられるまま、むやみに高い保険金額にするのではなく、まず、自分の身に万一のことがあったときに、残された家族が安心して暮らせる「必要保障額」を計算する。その額を保険金額として、必要保障額の考え方に合った保険、すなわち収入保障保険を選択し、同時に病気やケガに備えて、別口で医療保険にも入っておく。これで保険料は、今までよりも格段に安く済んでしまう。

ただし、保険料が安くなった分は、貯金や投資を行って、将来の備えをしっかりしておくことが大切だ。収入保障保険は、万一のときに受け取る月々の保険金が一定額のものが一般的だが、中には、金額が年を負うごとに数%ずつ逓増していくタイプもある。また最近では、教育費が増大する子どもの大学在学中など、一定期間に限って保険金額を上乗せできる特約のついた商品も登場している。

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