松浦茂樹氏がスマートニュースでやること グローバルニュースアプリへの挑戦

拡大
縮小
9月19日、スマートニュースに入社した松浦茂樹メディアコミュニケーションディレクター(撮影:梅谷秀司)

2013年5月にサービスを開始したハフィントンポスト日本版は、独自性のあるニュースメディアとして急成長を遂げた。9月のページビュー(PV)は約6000万、ユニークユーザーは約1300万とみられる。短期間で、目を見張るような成長を遂げた。

ソーシャルメディアやコメント欄の活用のうまさ、ブロガーとの連携、出資元である朝日新聞社の提供記事による速報の充実など、米ハフィントンポストのノウハウと日本での工夫がうまく融合し、日本を代表するネットメディアの1つとして定着したと言っていいだろう。

その躍進を引っ張った、編集長の松浦茂樹氏が、9月8日付で退社。バトンは、朝日新聞、WSJ、ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーなどでジャーナリストとして経験を積んできた高橋浩祐・新編集長に引き継がれた。

そして松浦氏自身は、9月19日付でスマートフォン向けニュースキュレーションメディア大手のスマートニュースに入社した。肩書は、「メディアコミュニケーションディレクター」である。

スマートニュースは8月にAtomico、グリーなどから36億円の資金調達を実施したばかり。日本国内だけでなく、米国をはじめとする世界展開を目指しており、ちょうど人材の補強を進めているタイミングだった。

なぜ1年半で辞めたのか

松浦氏は、なぜハフィントンポストを短期間で辞めたのだろうか。「正直言って、短いという意識が全然、ないですよ。ハフィントンは1年半ですが、その前のグリーは11カ月、その前のコンデナストは9カ月ですから。時間軸ではなく、ミッションで考えているんです。ハフィントンでは当初、ユニークユーザー800万~1000万ということをミッションに据えており、それがクリアできないまま、辞めるつもりは絶対になかった。正直なところ、もう少し時間がかかるだろうな、とも思っていました。しかし、思ったよりも早くクリアできました」。

次ページオリジナルコンテンツを作る?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT