すみれいこ、「メロディ重視ジャズ」で世界へ

ジャズ界に期待のスタートアップ

ブルーノートレコード75周年記念ライブ「BLUE NOTE plays BLUE NOTE」8月30日、東京南青山/ブルーノート東京 Photo by Tsuneo Koga
2011年に結成した「すみれいこ」の2人は、今年8月、ブルーノート75周年記念ライブに出演。日本を代表するプレイヤーであるKANKAWA、寺井尚子と共演を果たし、新進気鋭の若手として注目を集めた。まさに、ジャズ界におけるスタートアップだ。
そしてこの2人に代表されるジャズ界の新しき才能に魅了されて4月に新レーベル「SOMETHIN’COOL」を立ち上げたのが、ディレクターの坂本涼子さんだ。それぞれの新たなる「スタートアップへの思い」を伺った。舞台は、ユニットが誕生した場でもある、都内ライブハウス「大泉学園in“F”」。くつろいだ雰囲気での女子トークのなかにも、音楽、そしてジャズへの熱い思いが伝わってきた。目指すは10周年を迎える7年後の海外進出。その夢は叶うだろうか?

――このたびは「スタートアップ」というテーマでお集まり頂きました。

坂本私はこの4月、ジャズの新しいレーベル「SOMETHIN'COOL」を立ち上げました。それで最近、取材をされる機会も結構増えています。女性がレーベルを立ち上げるとなると、いまだに珍しがられる、新しがられるというところがあるのです。ジャズ業界って男文化というイメージがまだまだあるかなと思います。

ただここ数年間、ジャズ界全体において、「女子ジャズ」のキャンペーンを打ったり、女性ミュージシャンを応援する風潮が高まったりと、だいぶ女性プレイヤーの認知度は増えたと思っています。その背景にはいろいろな理由があり、単に「かわいいから」とファンになってくれるお客様ももちろんいるでしょう。

でも女性ってやっぱり「魅せる」のがすごく上手だということも、認知度が増えた要因として大きいと思いますね。「この曲美しいんですよ、聴いてください」みたいに、メッセージを伝えるのがうまい。差別するわけではないのですが、男性は比較的「修行型」だと思うんです。何かを突き詰めるみたいな。

20世紀のジャズは、ジャズが生まれ、進化してきた時代ということもあり、男性ミュージシャンによる「修行」で突き進んできた。いっぽう今の若いミュージシャンは、それも踏まえた上で、さらにリスナーとしての目線も持っているのが強みだと私は思うんです。この傾向が「21世紀型」だと。

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