会長自らデモ実演、オラクルクラウドの迫力

オラクルオープンワールド2014現地リポート(3)

世界5位の億万長者、ラリー・エリソン会長は、CEO退任後も精力的に講演を行い、場内を沸かした

9月30日(現地時間)、3日目を迎えた「オラクルオープンワールド」。この日の目玉は、2回目となるラリー・エリソン会長のキーノート(基調講演)。同じキーノートで登壇するインフォシスのビシャル・シッカCEOの講演にも注目が集まった。何しろ、彼はオラクルの宿敵、SAPの出身者だったからだ。

朝8時半からのキーノートはコンサル会社による分析とオラクルの副社長によるデモという構成。まず、フランスのコンサルティング会社、キャップジェミニのディディエ・ジェミニ氏によるデジタルマスターの役割と必要性についての講演。スターバックスやセブン-イレブンなどの成功事例を豊富に紹介しながらデジタルマスターの役割と必要性について語った。

複数のデモを用意し新製品をアピールしたオラクルのトーマス・クリアン副社長(写真右)

続いて登壇したオラクルの製品開発担当の副社長、トーマス・クリアン。今回は新製品発表が目白押しだっただけに、いきいきとデモを展開。クラウドについても多くの時間を割いて、その強さをアピールした。

その場で数秒でクラウド上への移動を実演、すべてクラウドへ簡単にいくことを示した。「オンプレミス(自社のシステム)から、適切でないものも適切なものに入れ替えて実行する」と話した。また、クラウドに上げたものをオンプレミスに戻すニーズも強いと語り、それも容易にできることを話した。

オラクルのクラウドの現状についても説明、すでに1日当たり6200万人が利用しており、1日当たりのトランザクションは230億に達しているという。すでに世界で19のデータセンターをもち、400ペタバイトのストレージをもっていると胸を張った。

キーノート後の会見では、クラウドの利用方法についても説明。まずひとつは、従来どおりのペイバイユース。1時間ごとの使ったCPU分だけを払うもの。ストレージについては容量に従って払うかたちだ。もう一つの方法は、事前にいくつかのクレジットを払っておく方法。小切手の口座のように、その金額の分はどう使ってもいい。企業としては柔軟性があり、ストレージを多くしたり自由にできると説明した。

元SAP役員が「驚きの登壇」

インフォシスのビシャル・シッカCEOは元SAPの役員だった

午後のセッションでは、ラリー・エリソン会長兼CTOが登場ということで、会場は再び人で膨れ上がった。まず、オラクルのマーク・ハードCEOに紹介されて、登場したのがインド系IT企業のインフォシスのビシャル・シッカCEOだ。元SAPの取締役であり、オラクルに宣戦布告した格好となったデータベースソフト「HANA」の開発者でもあっただけに、驚きの人選となった。

ただ、内容はオラクルとのパートナーシップについて、ともに仕事する企業の担当者も登壇させながら、その具体的な取り組みをしっかり話した。当然、SAP時代の「HANA」開発などの話は聞けなかった。

パートナーとしては、日立データシステムズのブライアン・ハウスホールダーCIOがまず登壇。クラウドについては、「CIOが考えるべきなのはハイブリッド。戦略を設け最先端を走れるようにしなければいけない」と語った。

そして、満を持して登場したのがラリー・エリソンだった。

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