色や太さ、デザインを選べる“自分仕様”の多色ボールペン

東急ハンズ新宿店・文具売り場の一角に、常時客足の絶えないエリアがある。客の視線を集めているのは、インクの色や太さ、本体のデザインを自分で選ぶ新しいタイプの多色ボールペンだ。

初登場は2005年。パイロットコーポレーションが投入した「ハイテックCコレト」だ。それまで多色ボールペンといえば、黒・赤・青が中心で、本体も太く、いかにも事務用品の印象だった。そこで「女性向けに細身で色を選べるペンのニーズがあると考えた」(パイロット)。その後09年にぺんてるの「スリッチーズ」、三菱鉛筆の「スタイルフィット」が登場。スタイルフィットはシンプルな外観で、「サラリーマンからも人気が高い」(東急ハンズ)という。

スタイルフィットの場合、3色を選ぶと、価格は本体(157円)とインク(1本105円×3本)で計472円から。従来の3色ボールペン(315円)と比べ割高だ。それでも、「会社支給の備品が減り、どうせ自分で買うなら気に入ったものを、と考える顧客が増えたのでは」(三菱鉛筆)。

経済産業省によると、09年の文具販売額は1207億円。前年比226億円減少した。だが今回の多色ボールペンの場合、「供給能力の限界近くまで売れている」(三菱鉛筆)と人気は上々のようす。今後はさらなる認知度アップやユーザー拡大も課題になりそうだ。

(小河眞与 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年8月28日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
マツダ<br>理想への遠き道のり

広島東洋カープのリーグ優勝の陰で国内販売が急失速したマツダ。エンジンやデザインにこだわり、商品力を高め、2015年度の世界販売は過去最高を記録。勝ち組に何があったのか?

  • 新刊
  • ランキング