多忙でも健康な人のすごい「メリハリ術」  激務の40代を支える健康法

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邪魔されない時間

通常の仕事に加えボランティア活動もする、プロボノワーカーの西山典仁さん(42)は、一日のうち「唯一誰にも邪魔されない時間」を健康のために使う。早朝5時に起きだし、平日は7~8キロ、休日は30キロを走り込む。小学生の頃から続ける腹筋と背筋も欠かさない。

プロボノワーカー 西山典仁さん(42) NPO法人サービスグラントにプロボノワーカーとして登録する。平日は会社勤務の後、約1時間をボランティア活動に充てている

日中は人材育成支援会社でマーケティングを担当。退社後は、そのスキルを生かして、障害者スポーツを支援するNPO法人「パラリンピックキャラバン」の立ち上げに関わる。

家庭では共働きの妻との間に2女。育児のほか、洗濯や食器洗いなどの家事も当たり前にこなす。忙しい毎日の中で目を付けた時間が早朝だった。

「2年前に子どもを保育園に送る役目が終わって、40歳という人生の節目に何かしたいなと思った。職場でも地域でも家庭でも、多様な役割を生かして、日常を輝かせることが僕ら団塊ジュニアの務め。アスリートとしても頑張ってみようかなと」

子どもの保育園時代のパパ友と一緒に走ったり、駅伝大会に出たりすることも、いいモチベーションにつながっている。

この2年間で3回のフルマラソンに挑戦。今年の東京マラソンでは2時間55分をマーク、目標の3時間を切った。走り過ぎてケガをしたこともある。いまは、体調と相談しながらバランスよく走ることを考えている。

(ライター:高山敦子、AERA編集部:高橋有紀)

■記者もハマっています
リアルに歩き回るゲームでダイエット効果は?
グーグルが提供する最新ゲーム「Ingress」がダイエットに効くと聞いたのは先月。ゲーム経験はゲームボーイどまりで、それほどゲーム好きではなかったが、最近運動不足だし、と思い、始めてみたら見事にハマった。
このゲーム、従来のゲームとは大きく違い、家にいても何もできない。現実世界と位置情報がリンクしている陣取りゲームなので、外に出て歩き回らないことには、何も始まらないのだ。
世界が青と緑のチームに二分されていて、どちらか好きなほうを選んだらゲーム開始だ。街を歩き回り、「ポータル」と呼ばれる、駅や神社、公園の遊具や街角のモニュメントに画面上でタッチしていく。それがポイントとなり、レベルが上がると、敵のポータルを攻撃したり、自分の陣地にしたりできる。
ポータルが密集していてプレーヤーが多く訪れる地域では、陣地は日に何度も取ったり取られたりを繰り返す。自分が取ったばかりの陣地が攻撃され、「むっ、近くに敵がいるな?」と辺りを見回すことも。狙ったポータルを目指して歩くうちに、こんな店があったのか、とリアルな新しい発見をすることも楽しみだ。
休日には予備の充電バッテリーを持って家を出て、ふと気づけば3時間。余裕があるときには、仕事のついでに会社周辺や出先でもポータルを巡回する。スニーカーをはく日が増えた。
なぜかダイエット効果はまだ出ていない。効率的にポータルを回ろうと自転車を使い始めたからだろうか。
グーグルのアカウントがあれば始められるが、個人の位置情報がかなり詳細に特定される心配があるので、始める際は専用アカウントをつくるのがオススメだ。
(AERA編集部:高橋有紀)

※AERA 2014年9月29日号

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