「身近な人への忠告」ほど難しいものはない

“世界一愛情深い家政婦”になるべし

「ぼくらが生きているのは、答えのない時代です。でも、それはもしかすると、幸福なことなのかもしれません。答えのない問いについて対話し続けることではじめて開ける世界があるからです」。テレビやラジオで活躍する精神科医・名越康文と、生きるためのヒントを探る。今回は、ある読者からの質問に名越先生が答えます(写真:アフロ)。
【質問】身近な人に注意をするのが難しい
名越先生のメルマガを参考に、自分の中の小さな怒りや勝手な思い込みを観察し、できる限りそれを払うようにしています。以前よりも自分自身、怒りにとらわれなくなったような気もしますし、他人が怒っていても、それはその人の本質ではなく、たまたまいまそういう状態なのだと思えるようになりました。
ただ、身近な人が相手になると、どうしても「そんなことでいつまでも怒らないほうがいいよ」「いつまで怒ってるんだよ」と注意したい気持ちになることがあります。しかし、注意すること自体は悪いことではないかもしれませんが、そこに相手に対する「見下し」「軽視」が含まれているようで、あまり気持ちよくはありませんし、言い方を間違えると、余計に相手を怒らせてしまうことにもなりかねないと思います。
身近な人に注意したり、忠告したりするときに、注意すべきことは何でしょうか。

 

感情的になっている人を見ると「いつまで怒ってるんだろう」とがっかりしたり、操作したくなったり、見下したりしてしまうことがあります。特にそれが家族や友人など、身近な人であればなおさらです。相手に対する「軽視」や「見下し」の怒りにとらわれ、こだわってしまうことになりがちです。

まず、自分の感情を安定させておくことから

家族や同僚のように、いやおうなく毎日顔を合わせなければならない相手が怒りにとらわれていると、どうしても、こちらも影響を受けてしまいます。また「どうしてそんなに怒ってるんだろう?」とイライラしてしまうことにもなりやすい。そういう体験をしたことのある人も少なくないでしょう。

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

そういう中で、相手に注意する、忠告するというときには、自分の感情を明るく、安定させておくことに気を配っておく必要があります。そうじゃないと、せっかくの忠告が相手を怒らせ、またあなた自身の心を乱すことになってしまいます。

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