「何でも電話vsいつもメール」どちらが正解なのか 「迷惑」「気持ちがわかる」「時間泥棒」結論は?

✎ 1〜 ✎ 56 ✎ 57 ✎ 58 ✎ 最新
拡大
縮小

先日、こんなことがありました。

お相手から「近々、お電話させていただいてもよろしいでしょうか」というメールをいただき、「はい、●月〇日の××時ごろか△△時ぐらいでしたら大丈夫ですよ」と返信しました。

「きっと何か重要な話があるに違いない」と指定の時間に待っていると、電話がかかってきて、「すみません。来週、オンラインで打ち合わせをさせていただきたいのですが」とのこと。「えっ? それだけ?」と正直びっくりしました。

日程の調整などはそれこそ、メールのほうがよほど便利なわけで、この内容であれば、「最初のメールで『来週打ち合わせしたい』と伝えてくれるだけでいいのに……」と思ってしまったわけです。

以前は「普通に」「気軽に」電話をかけていた

なんといっても、一番迷惑なのは、やはり「いきなり電話」

携帯電話や固定電話の呼び出し音やバイブレーターのけたたましさに、「ドキッ」としてしまいますし、たいていセールスだったりするので、腹立たしさを覚えることもしばしば。

「メールを見ていただきました?」という念押し電話に、「すぐにメール返信すべきだったのだろうか……」とモヤモヤもします。

また、こちらが出られなかったりすると、「折り返すべき」かと考え悩む、その手間も面倒です。

アメリカに住んでいたときに、毎日何回も、録音されたセールスの電話がかかってきて、非常に不快な思いをしたこともあり、トラウマレベルで「突然の電話」が苦手になりました。さらに、いま問題になっている「オレオレ詐欺」も、電話が発端になるケースがほとんど

「相手都合」で、自分がやっていることを中断しなければならず、その時間を収奪されてしまうのは、なんとも非合理的な気がしてしまいます。

そんなこんなで、何かとネガティブイメージもある電話ですが、思い起こせば、以前はこんな抵抗感を覚えることはありませんでした

同僚や取引先とも、普通に気軽に電話をかけていたし、かかってきていたわけです。電話が鳴り続けるオフィスというのも当たり前で、その風景に何の違和感も覚えませんでした。

次ページ「デジタルツール」が進んだいまは…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT