あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第11回)--社労士目指して公共職業訓練を開始

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年金アレルギーを克服しよう

社労士の受験科目の中でも「国民年金法」「厚生年金保険法」の年金科目は難しいと、かつての私のようなアレルギーを持っている生徒もいます。生徒だけではなく、先生にも「年金科目は教えたくない」という人もいるくらいです。

確かに老齢年金は長い人生を背景とするため、旧法・新法、経過措置、特例措置と複雑怪奇です。でも、自分が苦労したからこそ、私はあえて年金を得意科目としてほしいと訴えています。

得意科目にする第一の方法は、年金の歴史をおおまかに理解することです。そして節目節目で、何が継続し、何がどのように変わってきているのかを捉えていきます。

第二の方法は、自分や自分の子ども、両親、祖父母、親戚、友人など身近な人々が、どのように年金をもらうことになるのかを考えてみることです。「ねんきん定期便」の発送もはじまり、自分の年金記録もすぐにわかりますから、是非確かめてみて下さい。

国民皆年金を経て、基礎年金の新法へ

第2次世界大戦中に始まった厚生年金制度ですが、1954年に大改正があり旧法時代のモデルが作られます。第1種の男子は60歳から、そして第2種の女子と第3種の坑内員は55歳から原則年金が支給されることになり、定額部分と報酬比例部分が確立されました。

また、旧法では原則20年の加入が受給要件でした。この知識が受験勉強にも、現在のシステムを理解するにも助けになります。

国民年金は1959年11月に、保険料を徴収しない「無拠出制」の福祉年金から始まります。その一部が現在の「20歳前の傷病による障害基礎年金」に残っています。

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