「おとなの基礎英語」松本先生は英語が苦手?

日本の教育を変えるキーマン 松本 茂(1)

  こんにちは、安河内哲也です。英語教育の専門家にお話を伺っている本連載ですが、今回はNHKテレビ「おとなの基礎英語」の講師役としてもおなじみの、立教大学経営学部教授、松本茂さんにご登場いただきます。
 松本先生とは、今年2月から9月にわたって開催された文部科学省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」で委員としてご一緒させていただき、大学入試の4技能化をはじめ、多くの提言を共に行ってきました。ただ1対1でじっくりお話を伺うのは今回が初めてとなります。英語ディベート教育のプロでいらっしゃるので、ディベートのいろはから授業への導入の仕方、そして、松本先生の英語学習ヒストリーなど、全4回にわたってお届けします。最後までぜひご覧ください!
「おとなの基礎英語」でおなじみ、松本茂先生との対談スタート!

大学入試もいよいよ4技能外部試験導入に動き出す

安河内:文部科学省(以下、文科省)の「英語教育の在り方に関する有識者会議」では本当にお疲れさまでした。英語の大学入試の4技能協議会の設置も着々と進んでいるようですし、英語教育には定評のある立教大学でも4技能の波はきっといち早くやって来るのでしょうね。

松本 茂(まつもと・しげる)
立教大学経営学部国際経営学科教授、立教大学グローバル教育センター長
1955年、東京都出身。マサチューセッツ大学ディベート・コーチ、神田外語大学助教授、東海大学教授などを経て、2006年より現職。専門はコミュニケーション教育学。NHKの英語番組の講師としてもおなじみで、これまでにテレビ10年、ラジオ4年担当(現在、Eテレでは「おとなの基礎英語」シーズン3を来年3月末まで再放送中)。また、日本ディベート協会の専務理事も務めるなど、日本語ならびに英語によるディベート活動の普及にも力を注いでいる。著書に『英語ディベート 理論と実践』(玉川大学出版部)、『英会話が上手になる英文法』(NHK出版)、『速聴速読・英単語』『会話がつづく!英語トピックスピーキング』(Z会)など。 公式ツイッター

松本:平成28(2016)年2月実施の一般入試の一部で4技能外部試験を導入する方向で検討しています。

安河内:もう公表されているのですか?

松本:正式にはまだです。

安河内:TOEFL iBT(Internet-Based Testing)、IELTS(International English Language Testing System)、TEAP(Test of English for Academic Purposes)、GTEC CBT(Global Test of English Communication Computer Based Testing)と、4技能型の試験が全部換算できる形ですか?

松本:はい、その方向で検討中です。

安河内:すばらしいですね!

筑波大学も英語の4技能の外部テストの成績を選考材料に利用することを、早ければ2016年の一般入試から開始するとしています。2017年にはセンター2次試験を廃止し、4技能試験に統合するという動きもあるようです。

松本:筑波大学はGTEC CBTでしたっけ?

安河内:いえ、IELTS、TEAP、GTEC CBTなど複数の4技能テストの導入を検討しているようです。どのテストが採用されるにしても、2~3技能のものは入れず、4技能テストに絞っている点は評価できるのはないでしょうか。同じ資格試験によるみなし満点でも、2技能のTOEIC試験を採用する大学もあるそうで、 それはちょっと残念に思っているんです。

松本:そうですか。みなし満点はTOEICの何点に設定しているのでしょうか?

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