「男らしい/女らしい」人ほど結婚しにくい?

東大教授が「モテと性役割分業」について考えた

アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。
結婚相手を見つけるためには、「男らしく/女らしく」あるほうが不利になる?(撮影:梅谷 秀司)

前回は、鉄道オタクとカーマニアを比較する中で、両者には女性に対する「モテ度」に違いがあり、従来の固定的性役割分業に添った対応をしたほうが、異性をゲットするのにプラスになる可能性があることを指摘しました。一方で前々回の「味の素の性差別CM」では、ろくに家事もしない男性を批判し、こんな不平等な二重負担を望む女性は少数派であるはずだと述べました。

ここで、ひとつの疑問点が浮かび上がります。未婚の人なら「異性にモテる」、既婚の人なら「パートナーとの関係を安定化させる」ためには、どう振る舞えばよいのでしょう? 性役割分業に従うべきなのか、それとも離脱するべきなのか? つまり、モテるためには、「男らしく/女らしく」あるべきか否か、という問題です。同性愛者のカップルは性役割から自由なので実は興味深いのですが、議論の関係上ここでは対象外とし、「異性にモテる戦略」を考えてみようと思います。

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