スバル、新型「WRX」で国内反撃 国内専用モデル「S4」が象徴する方針転換

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S4とSTIを合わせた販売目標は年間7800台

富士重は年間の世界販売が約90万台と、決して大きくはない自動車メーカーだ。開発リソースも限られる。短期間に複数の車種を投入する計画であればなおさらで、レヴォーグとS4の駆動系を共通のものとしたのも、ある意味当然と言えよう。

メーカーとしての軸足を米国に移したとはいえ、日本は富士重にとって2番目に販売台数が多い国だ。母国市場でもある。これも業績好調が続いたからこそ、2大市場の両方に向いた開発が可能になった。今年5月に発表した2020年までの中期経営ビジョンには「際立とう2020」と名付けた。「際立つ」メーカーであり続けるべく、富士重の試行錯誤が続く。

中川 雅博 東洋経済 記者

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なかがわ まさひろ / Masahiro Nakagawa

神奈川県生まれ。東京外国語大学外国語学部英語専攻卒。在学中にアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。2012年、東洋経済新報社入社。担当領域はIT・ネット、広告、スタートアップ。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど海外企業も取材。これまでの担当業界は航空、自動車、ロボット、工作機械など。長めの休暇が取れるたびに、友人が住む海外の国を旅するのが趣味。宇多田ヒカルの音楽をこよなく愛する。

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