スーツで一目瞭然、7つの「男の価値」 その着こなしは男を下げていないか

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■上質の生地とは何か

“細い糸”で“密度の高い”生地は高級とされている。細い糸は軽さと柔らかい肌触りを、密な織りは丈夫さを実現してくれる。見た目でいうなら、上品な光沢感と滑らかさがポイントだ。ブランド生地も良いが、自分の手と目で運命の生地を探すのもまた楽しい。

■あなどれないボタンの存在感

スーツの良し悪しが意外と簡単に分かってしまうのがボタンの質感だ。高級なスーツに使われるボタンの代表は、バッファローの角を加工した水牛ボタンや椰子の種からつくられるナットボタン。安い既製服ではこれらに似せてつくられたボタンが用いられるが、質感はプラスティッキーで、素人目にも明らかな違いがあるので要注意。

仕立て服を使いこなす

■男を上げる仕立て服

手っ取り早く男を上げるなら「自分に合った洋服をつくる」こと。もちろんフルオーダーは理想的だ。1人の職人との長い対話の中でつくるスーツは、男のスタイルと物語の結晶である。

しかし、これは高い。そこで毎日のスーツにもこだわるビジネスパーソンに人気なのが、イージーオーダーやパターンオーダーだ。仮縫いのあるオーダーメイドには及ばずとも、主要な部分はすべて自分のサイズでつくられ、フィット感は既製品とは段違い。ディテールに細かい指定ができる店も多い。

■仕立て服はダサい、はもう古い

もちろんアルマーニなどデザイナーズブランドの既製服はスタイリッシュだ。デザインの洗練、また生地の品質やクラフトマンシップの確立といった意味でも、最高の1着は確実にある。ただし最高のブランドのレディーメードは、それに合う体型や品格を要求するものでもある。

『良いもの』の定義がより個人的になってきた昨今、スーツのオーダーが見直されてきているのは自然な流れでもある。

仕立て服を、クラシックなデザイン一辺倒で古くさいと思っている人も多いだろう。しかし、もはやその考えは古いのだ。クラシックながらダブつきを抑えた古くさくないスーツ、あるいは流行のスリムでも美しく体に添わせることで品格を備えたスーツ。そんな“ちょうど良さ”や、身近に息づくような高級感を実現するのが、気の合うテーラーやフィッターの存在なのだ。

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