ケンタッキーフライドチキンの次世代店舗1号店が渋谷に登場、若年女性対象に高単価化狙う

ケンタッキーフライドチキンの次世代店舗1号店が渋谷に登場、若年女性対象に高単価化狙う

日本ケンタッキー・フライド・チキンは、「ケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)」の次世代店舗第1号店として、「渋谷公園通り店」を7月9日にオープンすると発表した。

1970年の創業からちょうど40年目となる4日、記者向けのプレゼンテーション、および内覧会を各1時間半、計3回行った。同社のメイン顧客層は30~40代女性だが、年々、中・高年齢化が進んでいる。物販と客席を併用する営業方法のイートインでは特に若年層の囲い込みが課題となっており、今回の次世代店舗は、その部分のてこ入れを狙ったものだ。

次世代店舗のコンセプトは「チキン新体験」(同社)。主力の「オリジナルチキン」に加え、同店舗限定の「オーブンローストチキン」や、パン、野菜を使った「ブレイザー」など、オリジナルメニューを12品程度増やす。これにより、従来型店舗より、メニュー数は2割増加する。店舗デザインは、従来前面に押し出していた赤を抑えて白を追加。2階客席のインテリアはオープンキッチンをイメージした仕立てにするなど、清潔感を強調した演出としている。

同店舗の狙いは、女性客の囲い込みによる客単価の引き上げにある。日本ケンタッキー・フライド・チキンの前2010年3月期(変則のため14ヶ月決算)KFC事業の売上高は1172.6億円で、内訳はテイクアウトが7割、イートインが3割という構成だった。KFCの平均客単価は1100円だが、これは1人当たりの注文点数が多いテイクアウトの売り上げを含めたもの。逆に1人当たりの注文点数が少ないイートインの客単価は750円にとどまっている。

イートインが主体となる新店舗では、高単価メニューの拡充等により、カフェとしての利用など食事以外の時間帯でも女性客の来店を見込む。「客単価は800円まで引き上げたい」(同社)との意向だ。同社の場合、他のファストフード店と同様、テイクアウトは郊外店ほど多く、イートインは繁華街店ほど多い傾向にある。

今後は次世代店舗の出店を、新店と既存店舗の改装との両にらみで増やしていく方針だ。まず今2011年3月期末までに都内で直営店を3~4店舗出店し、3年内には全国大都市のイートイン主体の店を中心に、フランチャイズ含め100店舗まで拡大する。ただ、店舗数(6月末時点で1127)の4割がドライブスルーを併設しているため、メニューや内外装については現在検討段階にある。

日本ケンタッキー・フライド・チキンの渡辺正夫社長は、「今回の試みは、(フランチャイズ本部・ヤムグループが展開する)世界のKFCでも初めて。10~20年後を見据えて、日本が世界のKFCにメッセージを発信していきたい」と意気込みを語った。

折りしも、「マクドナルド」が高めの客単価を狙った新型店舗を4月末以降、都内13店舗で展開を始めている。今回、KFCが出店した「渋谷公園通り店」もマクドナルドの新型店「渋谷丸井店」に隣接している。今後、渋谷に限らず、ファストフードの”次世代”対決としても注目が集まりそうだ。

(二階堂 遼馬 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2010.03  124,815 5,253 5,459 2,570
連本2011.03予 89,500 3,200 3,400 1,400
連本2012.03予 90,000 3,400 3,600 1,480
連中2009.05  49,844 2,780 2,848 1,607
連中2010.09予 41,900 700 800 100
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2010.03  112.9 70 
連本2011.03予 61.5 100記
連本2012.03予 65.0 50 
連中2009.05  70.6 25 
連中2010.09予 4.4 75記
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