国旗を背負って戦う、世界アマゴルフ 未来のタイガーや松山英樹が出るのになぜ不人気?

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世界アマチュアゴルフチーム選手権が、9月初旬(3日から)、軽井沢72で行われる。日本での開催は、1962年川奈ゴルフで開催されて以来52年ぶりのことだ。そして84年香港大会で日本男子チームが優勝している(2位は2回)。

この大会は、男子はアイゼンハワー・トロフィと呼ばれ、女子は、エスピリトサント・トロフィと呼んでいる。もともとアイゼンハワー・トロフィが生まれたのは、57年カナダ・カップ(現ワールドカップ)を霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催したとき、当時の日本ゴルフ協会副会長・野村駿吉氏が、アマチュアの国別対抗戦を提案したことがきっかけだった。そして58年当時の米大統領アイゼンハワーが大のゴルフ好きでスポーツの理解者だったことで、その名前がついた由来がある。

ところがすでに開催まであと1カ月を切った今年の大会。マスコミもゴルファーも、世界アマがあることすら知らないのが現状だ。また、日本代表選手が誰になるかが確定するのも、8月1日と非常に遅かった。

今年の大会は、男子72カ国、女子50カ国の参加が予定されている。選手は各3名。それにコーチ、監督、役員や国際ゴルフ連盟、全米ゴルフ協会など、関係者は総勢1000人になると予想されているのだ。

「背筋がピーンと伸びるというか、開会式が始まったときは、すごいところに参加してしまったなと思いましたよ。オリンピックの開会式ではないですけど、日の丸を背負う、日本代表で戦うという緊張感と凛とした気持ちは、今でも忘れません。世界アマという大会は、日本ではほとんどマスコミで報道されていないんですけど、それはそれはすごい大会なんですよ」と、過去11回日本代表として出場した阪田哲男は言った。

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