プーチン大統領が目立つ間は、儲けるチャンス 【今週の相場】当面は地政学リスクが「味方」になる

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だからこそ、大きな経済政策が出ることもなく、リスクはそのままリスクになる。ただそれだけのことなのだ。つまり現時点では限定的リスクであり、短期的リスクである。

ならば投資家は、「今起きている地政学的リスクで下げたところは買い」だと腹をくくれば、案外面白く儲かる相場なのではないか。閑散に売りなし!閑散こそチャンス!である。

今週は、重要な景気指標はいくつか出るが、先述のように、相殺され、大きな相場材料にはならないだろう。とすれば、テクニカルポイントが意味を持ちそうだ。

日経平均株価は、現在25日移動平均(15日現在1万5331円)に迫っているが、もしここを抜けると、かい離3%の1万5800円前後まで一気に上昇、抜けなければ、75日、200日移動平均が重なる1万5000円の攻防となりそうだ。

もし、何らかのきっかけで1万5000円を割れ、1万4800円台になると、相場はかなり長期に渡ってこじれるかもしれない。

平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

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ひらの けんいち

日本証券アナリスト協会検定会員。株一筋約45年。歴史を今に生かすことのできる「貴重なストラテジスト」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌への出演や寄稿記事多数。的確な予想で知られ、個人投資家の間には熱烈な「平野ファン」がいることでも有名。1970年に立花証券入社以来、個人営業、法人営業、株ディーラーを経て、2000年情報企画部長マーケットアナリストとして、投資家や各メディアに対してマーケット情報発信をスタート。2006年執行役員、2012年顧問就任。2014年に個人事務所ケイ・アセット代表。独立後も、丁寧でわかりやすい解説を目指す。

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