モードとエロスと資本 中野香織著

モードとエロスと資本 中野香織著

本来、モードを牽引してきたのは、宮廷に仕える女性の気をひくために開発されたドレスや宝飾品などの贅沢品だった。そして、それらを扱う商人が台頭することによって大資本が形成されていったのが、ファッション界の歴史だという。

ところが、世界的な不況を迎えた現在、服を売るための過大な「恋愛幻想」は薄まり、多様な価値観を生み出しているというのが本書のキモ。たとえば、エコを売りにするブランド。ユニセックス化する男性服。ファスト・ファッションと手を組む一流デザイナー。マンガのキャラクターを模したモードの出現など。

ファッションから見た社会の変化を、服飾史家の著者がつぶさに分析する。

集英社新書 714円

  

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
大ヒット愛国映画『戦狼』に見る<br>中国の拡張主義

世界の歴代映画興行収入トップ100に、アジア映画で唯一ランクインしている『戦狼』。実はプロパガンダ作品だ。「アフリカの友人」を高らかにうたい、中国企業のアフリカ進出を促す。