「英会話で言葉につまる人」が知らない3つの技術 頭が真っ白になってしまうのには理由がある

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もう一例見ていきます。

例文:上司はかなり怒りっぽい。

上司=my boss

「上司イコール怒りっぽい」なので、Vの箱にはbe動詞が入ります。

「怒りっぽい」がわからないので、「おととい変換」で言い換えます。

  • 抽象……嫌な性格・近寄りたくない・子供っぽい・我慢強くない
  • 具体……些細なミスで怒る・頻繁に怒る・毎日怒っている

この中で「毎日怒っている」なら言えそうです。

My boss is angry every day.

(図:『have do getで英語は9割伝わります! とっさの英語に強くなる! 魔法の万能3動詞』より)

この文は、「状態の変化」ととらえれば万能3動詞のgetが使えます。

My boss gets angry often.

頭が真っ白になるのとは違う「沈黙」

『have do getで英語は9割伝わります! とっさの英語に強くなる! 魔法の万能3動詞』(世界文化社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

このように考え方を変えると、最初のうちは話すのに時間がかかってしまうかもしれません。考える最中は会話が止まってしまい、相手を待たせて焦りそうですが、それは「意味のある沈黙」です。

頭が真っ白になってフリーズしているのとは違います。ゆっくりでも、筋道をたどり、頭を働かせている状態です。

何度も繰り返すうちに、確実に英作文の力が上がり、話せるスピードはぐんぐんアップしていきます。

やがて1つずつ、無意識でも正しい語順で、確実に伝わる英語がペラペラ話せるようになっていきます。大切なのは、習ったメソッドは即実践で使うことです。

ジュリアーノ熊代 英会話講師

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じゅりあーの くましろ / Giuliano Kumashiro

ヤマトイングリッシュ代表。日本人の父とブラジル人の母をもつハーフ。見た目は完全に外国人だが、東京都日野市生まれ、和歌山県育ち。そのため、もともと英語は全く話せなかった。赤点レベルの英語力で、17歳で単身10か月の米留学へ。絶望的に通じない日々に挫折を味わうが、あの手この手で伝わる英会話を模索。帰国後、英検1級、TESOL(英語教授法)の課程を修了し、1000人以上の生徒に英会話を直接教える中で独自のメソッド「ヤマトイングリッシュ」を確立。特技は空手(三段)と居合道(二段)。趣味はプラモデル製作。2020セミナーコンテスト東京大会優勝、全国大会3位。NHKや日本テレビなど、様々なメディアで翻訳や通訳、出演などで活躍中。

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