ヤケ酒ヤケ食いも、3分でなかったことに? 第7回 ストレスで暴飲暴食した時のケア

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暴飲暴食してしまった時のお助け食材

胃も肝臓もお疲れの時は、消化を助けてくれる大根、特に大根おろしがおすすめです。大根おろしには昔からさまざまな薬効があって、「病気知らず医者要らず」と言われていました。

 大根には、ジアスターゼという、でんぷんの分解を促進する消化酵素が含まれています。胃腸の働きを助け消化不良を解消したり、胃酸をコントロールして胃もたれや胸やけを防止する働きがあります。実際、ジアスターゼは消化不良改善の胃腸薬にも配合されています。大根のほか、やまいもなどにも多く含まれています。

 ただし、ジアスターゼなどの酵素は加熱に弱いので、大根おろしや、やまかけのように生で食べる方法が一番効果的。また、酵素は酸化されやすく、空気に触れると減ってしまうため、おろすタイミングは食べる直前が理想的です。

 食べ過ぎで胃腸の調子が悪い時や、二日酔いの時、目覚めたばかりで食欲のない朝などには、メニューに大根おろしを加えたり、やまいもをすりおろしてご飯にかけて食べることをおすすめします。

 また、飲み過ぎてしまった時は、何といっても柑橘類、そしてお味噌汁がおすすめ! 東洋医学でも、肝の疲れをとるのは「青」と言われ、海藻や緑黄色野菜を積極的に取るように心がけてみましょう。

 飲み過ぎた日の翌朝は、海藻、小松菜などの青野菜を入れたお味噌汁と、大根おろしのセットでスタート! 職場ではグレープフルーツジュースを飲みながら。午後にはきっと、胃の辺りが楽になっていることでしょう。

寝ることが一番の内臓ケア

暴飲暴食してすぐに横になることはおすすめできませんが、しばらく経ってからゆっくり横になって、睡眠を取るのが一番です。なぜなら肝臓は寝ている間に修復されると言われていますし、寝ている間は、内臓も休息をとることができます。またストレスのせいで頭の中もパンパンなはず。脳も電源をオフして、頭をクールダウンしてみてはいかがでしょうか。暑さがまだまだ続く中、胃も肝臓もケアしながら元気に過ごしましょう。

Yuki (一社)日本たまよろセラピー協会 代表理事

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ゆき / Yuki

早稲田大学政治経済学部卒。業留学先のスペインで出会ったジプシーの生き方に衝撃を受ける。
外資系コンサルティング、外国州政府機関、PR代理店、 中米大使館、大手IT通信企業などに勤めながら、 自分が本当にやりたいことを探し、自分自身を模索する中で、 世界を旅する。旅をしながらヨーガ、 マクロビオティック、タイ式マッサージ、カウンセリング、チネイザン、 経絡法、タオ指圧、 アロマテラピーなどを習得。
30歳を機に独立。全ての智慧と技術を融合させた 「たまよろセラピー」を考案。
自分で自分を癒すセルフセラピーの大切さ、 素晴らしさを伝えるため たまよろ庵認定のホリスティックセラピストの養成に力を注ぐ。 空校で座学、チネイザンマスターコースで実践法を伝えている。「元気と健康は内臓から生まれる!」内臓美女育成塾を主宰。
著書に『一瞬で「ミラクル体質」に変わる本』(大和出版)、『キレイを呼ぶ 氣内臓(チネイザン)デトックスマッサージ』(KADOKAWA/メディアファクトリー)。
(一社)日本たまよろセラピー協会 http://www.tamayoro-therapy.com/
たまよろ庵 http://www.tamayoro.com/
 

 

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