「ヤバい日本株」で儲けるための3原則とは? 「株価のPKO」の影響が出るのはいつか

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さて、競馬予想に移ろう。この時期の小倉記念は、真夏、平坦、小回り、ハンデ戦と考える要素が多いレースだ。加えて、天気が微妙だ。週末は雨が降りそうで、日曜日の馬場はパンパンの良馬場は難しいかも知れない。

小倉記念は、サトノノブレスが大本命

ディープインパクト産駒が多数出走し、何れも2000m前後の距離の芝のレースに実績がある。実績はサトノノブレスが一つ抜けている感じだ。総賞金を出走数で割って1レース当たりの獲得賞金を計算すると概ね「格」の代理変数になるが、ざっと1450万円ある。57キロは恵まれたハンデだ。小倉で走った実績が無いのが気がかりだが、不良馬場の菊花賞で2着した実績があり、馬場が悪化した場合にも耐えるとみて本命に抜擢する。

対抗は1レース当たり1065万円稼いでいるラストインパクトだ。コース実績もあり、こちらの方が「小倉タイプ」かも知れないが、馬場が悪化時の実績が不足しており、本命まで推せなかった。

単穴は、1走当たり635万円と格的に見劣り、56kgはもう少し軽くてもいいが、小倉に実績があり、重馬場実績もあって、単穴に取りたい。

トップハンデのメイショウナルトは1レース当たり約720万円で、上位2頭とはかなり差がある。コース実績に加えて、父ハーツクライまで含めた今期の調子の良さを買うとしても、57.5kgは背負わされた。2、3着の押さえには買えるが、逃げる同馬は、ディープ軍団のターゲットになるのではないか。

夏休みでもあり、馬券の購入金額は控え目で。上記4頭の3連複ボックス(4点)とサトノノブレスの単勝くらいを力まずに買ってテレビ観戦する。

本欄連載陣である山崎元さん、吉崎達彦さん、ぐっちーさんの鼎談「ヤバい日本経済」が、待望の発売!今一番「ヤバい」3人が、脱デフレ後の日本経済と世界の行方を大胆に読み解きます。
果たして日本株は一段のバブルに向かうのか、それとも暴落の憂き目にあうのか?2014年夏以降の株式相場を占ううえでも、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。
 
山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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