(第47回)【2011年度新卒採用戦線総括】未内定学生の大量発生、半数以上の大学で高校補習…

(第47回)【2011年度新卒採用戦線総括】未内定学生の大量発生、半数以上の大学で高校補習…

HRプロ株式会社
 2012年度新卒戦線が本格スタートする10月までの数カ月間、新卒採用戦線の「変異」について考えていこうと思う。まず5月末段階の新卒採用戦線を振り返り整理してみる。最初に4月1日に入社した2010年度採用戦線を考える。
 2010年新卒採用を振り返ってみると、長らく続いた新卒採用システムのきしみや揺らぎが見える。まず探ってみたいのはそのきしみである。きしみを点検した後に、学生や企業がどう動いたかの検証を行い、どのような変異が起きているのかを展望してみたい。

●2010年新卒採用戦線でもミスマッチが発生

 2009年4月にリクルートワークス研究所から発表された2010年卒大卒求人倍率は1.62だった。2008年卒、2009年卒の2.14と比べれば0.5ポイント近い落ち込みだが、1993年卒以来、2008年卒、2009年卒以外の大卒求人倍率は2.0を切っており、2000年卒大卒求人倍率に至っては0.99だったからさほど悪い数字ではない。
 ただし、2009年の雇用状況は最悪だったから、新卒採用だけこのような生ぬるい数字になっていることへの疑問声があるが、ワークス研究所の数字をよく読めば、もう少し違った姿が見えてくる。

 民間企業の求人総数72万5000人を学生の民間企業就職希望者44万7000人で割れば1.62になるが、従業員規模別でみればかなり違う風景が見える。1000人未満企業の求人倍率は3.63と高いが、1000人以上企業の倍率は0.55なのである。全体の倍率からは就職希望学生全員が就職できるはず。ところが、規模の大きな企業は知名度が高いことが多く、学生が集中する。そして中堅・中小企業の知名度は低く、学生が集まらない。学生の大手志向は、買い手市場か売り手市場かによってかなり変わってくるのだが、できるなら親も知っている著名企業に入りたいのが本音。ミスマッチ採用はいつの時代にもある。

リクルートワークス研究所 大卒求人倍率
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