日本版カジノは、愛されるディズニー型に シンガポールに勝つ、アジア最強のカジノとは?

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とするわれら3人の連載執筆陣は、このたび共著を出版することとなった。題名は『ヤバい日本経済』という。おじさん世代が無理をして、若者用語の意味で「ヤバい」を使っている点は、まあ軽く笑って許していただきたい。

この3人には妙な共通点がある。名前が「や」行なのだ。たぶん3人とも、学生時代は出席番号が後ろの方で、いつも授業では「安倍さん」や「麻生さん」が最初に当てられて苦労しているのを見ながら、「さて、俺は何を言って目立ってやろうかな…」などと考えていたのではないかと思う。

この点、筆者にとって別筋の友人である渡部恒雄氏(東京財団)も同じことを言っていた。名前って、意外と性格に影響するみたいなのである。

投資や金融の話になると、つい「他人より一歩でも早く」という態度になりがちである。だが、「一歩身を引いて考える」のも重要な心構えである。「あ」行の政治家たちが、やや前のめりの経済政策を進めている今日、「や」行のおじさんたちがちょっと醒めた視線でリアリティチェックをするのは、悪くない取り合わせではないかと思う。

お代は1500円プラス税也。おじさん3人と軽く談笑する気分で、世の中のコンセンサスから少し離れた議論を楽しんでいただければ幸いである。

本欄連載陣である山崎元さん、吉崎達彦さん、ぐっちーさんの鼎談「ヤバい日本経済」が、7月31日(木)待望の発売!

 今一番「ヤバい」3人が、脱デフレ後の日本経済と世界の行方を大胆に読み解きます。果たして日本株は一段のバブルに向かうのか、それとも暴落の憂き目にあうのか?

 2014年夏以降の株式相場を占ううえでも、ぜひ手にとっていただきたい1冊です(一部地域などでは8月1日の発売となります。ご了承下さい)
かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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