鳩山首相はつなぎ役が精一杯だったか!?

鳩山首相はつなぎ役が精一杯だったか!?

塩田潮

 もともとガラス細工に乗った不安定政権という自覚が「宇宙人首相」にあったのかどうか。

 308議席を得て政権を握った鳩山首相は一見したところ、新首相として最近10年で最強といえるほどの強固な基盤を手にしたと映った。自民党の無残な凋落に加え、与党内には強力なライバルは不在、派閥や族議員による圧迫の心配もなかった。だが、よく見ると、当初から2つのガラス細工に寄りかかっていたのだ。

 一つは社民党の政権離脱で明白となった3党連立、もう一つは自民党政権の置き土産の普天間問題の日米合意である。

 3党の連携は、総選挙での協力態勢と政権獲得後の連立樹立がセットのプランだった。選挙勝利だけでなく、政権獲得後の参議院での過半数確保に欠かせなかった。3党は一致する政策も多いが、基本路線の違いを棚上げ、先送り、あるいは軽視して数合わせで歩調を合わせた面があった。

 ガラス細工の連立という指摘は最初から多かった。普天間問題の合意も、自民党政権下で日米両政府と地元・沖縄の三者が辛うじて歩み寄れる細い糸を頼りにでき上がった解決策で、こちらもガラス細工の合意といわれてきた。鳩山首相は連立というガラス細工を壊さないために、普天間問題というガラス細工を修復不能と思えるくらいに壊した後、その非を思い知って最後は連立というガラス細工を壊してしまった。

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