「毎日4100回の腕立てをした男」に起きた超変化 「目標を設定し、それを追い掛けるだけだ」

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キャロルはウィスコンシン・ステート・ジャーナルに対して、「これほどの腕立て伏せと、父親としての義務、フルタイムの仕事すべてのバランスを取ろうとすれば、ときには乗り越えなければならない障害が現れる」と説明している。

「日々の活動に腕立て伏せを組み込もうと努力している。腕立て伏せを4000回行うための時間を確保するのは不可能だ。腕立て伏せの優先順位を上げ、積極的に取り組み、1日のなかに組み込むしかないという事実を受け入れる必要がある」

膨大な数の腕立て伏せを立証するため、キャロルは「ログブック」にすべての腕立て伏せを「記録」している。さらに、大部分の腕立て伏せを撮影し、ユーチューブに動画をアップロードしている。キャロルの主張が正確であることを証明できる証人もいる。

「目標を設定し、それを追い掛けるだけだ」

キャロルの記録が、もしギネス世界記録に認定されれば、イギリスのアスリートであるパディー・ドイルが1989年に打ち立てた記録を塗り替えることになる。12カ月間の期限を迎えるのは6月13日。すでに記録は更新しているが、キャロルはその日までに回数を増やそうと、今も腕立て伏せに励んでいる。

そしてキャロルは、同じくらい困難な夢を追い掛けようとしているすべての人に向けて、励みになる言葉を送っている。「目標を設定し、それを追い掛けるだけだ」。

「目標を、何か自分が行うことではなく、自分そのものにすることだ。そうすれば困難な状況に陥ったとき、あるいは障害が立ちはだかって、やめるためや難しすぎると言うための便利な言い訳が見つかったとき、それでも粘り強くやり続ける方法が見つかるだろう。日々、小さな戦いに勝利することで、強さが身に付き、何が可能なのかが見えてくるようになる」

(文:アナベル・ドリナー/翻訳:ガリレオ)

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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