トヨタ「GRヤリス」でワインディングを攻め倒す! 4WDターボの走りをターザン山田がぶった斬る!

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高速道路&峠道をドライブするターザン山田氏(東洋経済オンライン編集部撮影)

:あまり期待していなかったんですね!で、実際に走ってみてどうでしたか?
 
:期待を裏切られたね!峠を走らせて、クルマのパフォーマンスに驚かされた。まず峠に向かう道中、一般道から高速道路を走ったんだけど、街中の3000rpm以下の回転域だと、GRヤリスは静かでスポーツカーらしさはない。ただ、4000rpm手前からはスポーツカーらしい加速とエンジンサウンドでパフォーマンスは素晴らしい。

:ストリートでもスポーツカーらしさというか、片鱗は感じられたということですか?

:そうだね。しかし、街中で普通に走ると、その静かさが、3気筒エンジンとボディから微妙な振動を引き出して、とくにいい印象もないというか、逆に不快に感じることも……。それが高速道路で100km/h前後のスピードになると、3000rpm以下でも3気筒エンジンの振動やボディの振動を感じることなく気持ちよくストレスなく走る。

:速度域が上がると、GRヤリスの本来の姿が見えてくるわけですね。

GRヤリスは、スポーツモードとトラックモードの切り替えが可能(東洋経済オンライン編集部撮影)

:100km/h前後のスピード領域での安定感は、空力性能と4WDのマッチングがいいんだろうね。低速走行では味わえないパフォーマンスを感じさせられた。また、4WDの配分をスポーツモードの3対7からトラックモードの5対5に変えると、ステアリングに伝わる重みがあきらかに変わる。だからといって、ハンドリングや走行バランスが街中でも、高速道路でも変わることはなかった。ただ、雪道や雨量の多い道路など、荒れた路面だと絶対に有効に働いてくれるだろうね!

1.6Lという排気量とパワー感は?

ワインディングロードを走るターザン山田氏とGRヤリス(東洋経済オンライン編集部撮影)

:ちなみにパワー感はどうですか?

:パワー特性は、低中速が優れているので、1.6Lといっても排気量の少なさを感じることはなかったね。高速道路でも気持ちいい。とはいえ、峠に行くまでは普通の3気筒ターボエンジンカーで、4WDスポーツらしい走りってわけじゃないね。よくも悪くも扱いやすい、普通のクルマってイメージが強い。ストリートで乗るぶんには、4WDのメリットも少ないし、それは高速道路でも同じ印象かな。もちろん街乗りに比べれば、エンジンも元気に回って、その片鱗は感じるんだけどね。ただ、それ以上の衝撃はないかな。

次ページ峠道では一変、そのパフォーマンスの良さに脱帽!
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