トラック新規制の重荷、相次ぐ自前路線との決別

トラック新規制の重荷、相次ぐ自前路線との決別

国内トラック大手3社が4月下旬、主力車種のモデルチェンジを相次いで発表した。これほどのラッシュは実に5年ぶりだ。

日本では9月から大・中型トラックに2009年排出ガス規制、通称「ポスト新長期」が施行される。05年の「新長期」規制に続くもので、世界で最も厳しい水準の規制が欧米に先駆けて導入される。今回のモデルチェンジも新規制対応が狙いだが、その開発過程で、各社は大きな“路線変更”を迫られた。

苦しい台所事情

「ダイムラーと一緒だから開発できた。単独では厳しかった」(三菱ふそうトラック・バスの谷山義隆副社長)。三菱ふそうは今回初めて、心臓部のエンジンを親会社である独ダイムラーグループの製品に切り替えた。ダイムラーが15億ドルをつぎ込んで、日・米・欧の排ガス規制に対応できるよう共同開発したものだ。日本では細かな調整や組み立てのみを行う。

三菱ふそうはリストラや工場移転の損失が響き、09年12月期は単体で債務超過に転落。ダイムラーの債務保証はあるものの、00年のリコール隠し発覚以来、最大の正念場に差し掛かっている。自前で新規制に対応する余力はなかった。

これまで大型エンジンは川崎の本社工場で生産してきたが、今後はダイムラーからの調達に切り替える。「今回
の大型トラックは戦略車種。われわれは苦しんできたが、これで反撃に出たい」(谷山副社長)と意気込む。

自前路線の見直しは、業界4位のUDトラックス(旧・日産ディーゼル工業)も同じ。親会社であるスウェーデンのボルボグループと大型エンジンを共同開発した。ボルボが組み立てたエンジンを調達し、国内で最終調整する。

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