もう心底「日本のコロナ対策」にウンザリな理由 「決定的に欠如している」根本原因は、これだ!

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ロイター通信によれば、日本のワクチン接種は、主に「ロジスティックの問題」で進んでおらず、日本の接種率はまだわずか1.6%で先進国随一の低さ。日本より遅く接種が始まった韓国でさえ、人口の4.7%の接種が済んでいるのだそうです。

巨大な会場での大規模接種の話が出ていますが、報道によれば、先週ぐらいに浮上したアイディアだとか。他国は1年も前から接種体制について入念に準備を進めてきたというのに、いったいどういうことなのでしょう。もう開いた口がふさがりません。

次から次へと明らかになるポンコツぶり。いやいや、大変なのは、日本だけではないかもしれない。そう思って、私は海外に住む友人たちに現在の各国のコロナ対策について尋ねてみました。

「海外在住」の日本人に「コロナ対策」を聞く

【アメリカ】(カリフォルニア州在住)
住民の37%がワクチン接種を完了し、20.3%は1回目の接種を済ませている
・レストランはすでにインドア、アウトドアとも条件付きで再開。学校の再開も進む。このまま順調に行けば6月15日に経済活動の全面再開の予定。ただしマスク着用義務は残る。
【ドイツ】(ベルリン市在住)
2回接種済みは7.4%、1回接種済みは24.7%
・スーパーかドラッグストア等生活必需品を取り扱うお店ぐらいしかオープンしていない。小学校は分散登校、中学校以上は原則オンライン授業、公共空間および屋内はN95相当のマスク着用義務(布マスクや医療用マスクは不可)、夜間外出禁止。
【イギリス】(ロンドン在住)
・収束しつつある
国民の約半数が1回目の接種を終わった
【オーストラリア】(シドニー在住)
・ずっと感染者ゼロが続いている。
ワクチン接種は全人口の7%ぐらい。しかし感染者もいないので、特に急ぐ必要がない
・レストランもジムも普通に営業。日常生活に制約はほぼなし。
【シンガポール】
・3月後半より45-59歳、6月1日からは16‐45歳もワクチン接種の対象に。
【ロシア】(モスクワ在住)
・人口の7%(1回接種が8.3%)と聞いている。
次ページ「厳しい状況」が続いている国も…
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