パチンコホール業界は集客力維持と合理化の両立が課題《スタンダード&プアーズの業界展望》


事業法人・公益事業格付部
アナリスト 本名淑恵

パチンコ業界を取り巻く厳しい事業環境が長期化している。「レジャー白書2009」によれば、参加人口の減少傾向に歯止めがかかっているものの、市場規模(貸玉料の総額)は、ヘビーユーザーのパチンコ離れなどから年々縮小している。

従来は1玉当たり4円が一般的だった貸玉料を1円に下げた低価貸し営業(いわゆる「1円パチンコ」)の普及で、新しいユーザーをある程度取り込んだものの、低価貸し営業は収益性が低く、市場の拡大にはつながっていない。今後も市場規模の縮小傾向は続く可能性が高い、とスタンダード&プアーズでは考えている。また、売り上げ(貸玉料)の減少により、中小零細オペレーターの中には資金繰りが厳しいところも多く、資金力のある大手による寡占傾向がさらに進むことが見込まれる。

低価貸し営業は、市場拡大につながらず

2006年から本格的に導入された低価貸し営業は、新規ユーザーや休眠層、ライトユーザーを取り込み、ある程度、パチンコ参加人口や遊技機設置台数の下支えにつながったといえる。

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