君は本当のアメリカの姿を知っているか 先進国で「若返っている」のは、この国だけ

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しかも、数年のうちに年間生産量で3億バレルに達するというのですから、ある種奇跡的な展開だ、と申し上げてもよいかもしれません。

そして何よりすごいのが・・実はこれが一番インパクトがある・・アメリカは先進国で唯一、若年層人口が増加する国だということです。簡単に言えば、これから消費する人がどんどん増えてくる・・・というこれはもう、垂涎のマーケットです。

アメリカは「団塊世代」が最大集団でなくなった!

日本ではほとんど取りあげられませんでしたが、2週間ほどまえにBEA(米国商務省経済統計局)から発表された人口予想統計は、まさにこれを裏付ける衝撃的なものでした。

1980年代のアメリカの成長を引っ張ったのは、若年層の人口増加と、女性の社会進出による労働人口増大による、消費支出の増加にあったことは明白です。単純に考えて、女性が社会に出て働くことで、世帯の収入が急に倍になるわけですから、これはたまりません。

その結果、この時期、アメリカの労働人口は年率3%もの増加を見せていたのです。日本の高度成長も同じ構造で、現在高齢化により日本は消費減退に直面しているわけですが、アメリカは全く構造が違います。

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