ミクシィ森田社長、「10年は社長やります」 本業は「新しい価値」を生むこと

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山田:じゃあ、いいアイデアを出して、リーダーになれそうだなと思う人がいたら新規事業を始める、というような構想ですか。

森田:そうですね。例えばノハナは別会社でやっていますし、別会社化することでスタッフ一人一人の意識が高まったり、事業展開においてメリットがあったりすれば、可能性としてはそういうこともあるでしょうね。

山田:いきなり学生が起業するよりは、ミクシィに行くというのも一つの選択肢になるかもしれない。

森田:全然ありです。むしろ僕はそっちをお勧めですね(笑)。今回も新卒がたくさん事業の案を出してくれました。昔に比べてチャレンジしやすくなったとはいえ、やっぱり若いと、資金や人脈の面で苦労することが多いと思うんですよね。

そこはうちの会社でトライをすれば、資金的な面でも、完全に独立して調達するよりは楽でしょうし。事業が伸びるまでの人材についても、社員がいっぱいいるので、トライはしやすい。いろいろ考えると、もう本当に僕が学生だったら「こんな働きやすい会社はほかにない」と思いますよ。

山田:新卒の若い人が提案してくるときは、一人で提案してくることが多いですか。それともチームを組んで?

森田:ケースバイケースですね。エンジニアデザイナーやプロデューサーと組んだほうが事業化の実現性が高いなら、チームを組んだほうがいいでしょう。まだそこまで本格的な構想を練っていなくて、「こんなのありますけど」という段階なら一人で提案してきてもいい。そこは公平に判断しています。

山田:自分でチームを組めないのであれば、そもそも新しい事業の立ち上げに向いていないのかもしれない。

森田:MCCもそうですが、手を挙げると、絶対そこに責任が発生するので、手を挙げたからにはちゃんとやりきれよということは言っています。その代わり、「やらせる」とか「やらされる」という強制や命令を極力少なくしたい。だから新しい仕事を任せるときは、本当にスタッフ一人一人としっかりと話をして、どこまでやれるか確かめながら、本人がやりますというところは全部まかせるようにしています。

(構成:長山清子)

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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