モディを理解すれば、インドの今が分かる

日本最速! どこよりも詳しいナレンドラ・モディ評伝

モディは、国父の1人であるサンダール・ヴァッラブバーイー・パテル(左)の再来とも言われている(写真:TopFoto/アフロ)

5月26日にインドの第18代首相になったナレンドラ・モディとはいったいどんな人物なのでしょうか。

モディは、1950年9月17日生まれの6人兄弟姉妹の3番目。中流家庭の出身で、エリート大学を卒業したわけではありません。学生時代は自分でチャイ屋をやって生計を立てた苦労人で、インド人民党(BJP)における地位も、自ら努力して手に入れました。強力なリーダーシップや政治的な手腕は何度も直面した難局で鍛えられたもので、彼の関心はただ一つ「インドの国造り」にあります。

モディが全国区の知名度を持つようになったのは、2001~2014年に自身の出身地であるグジャラート州の州首相を3期務め、州の行政と統治の改善に全力を注いだためです。グジャラート州における成功は2014年総選挙における、モディの最大のセールスポイントになりました。本稿ではモディの政治家としての資質を5つのキーワードで説明します。

ソーシャルメディアを使いこなす

1.優れた聞き手、優れた語り手

1800回を超える選挙演説で、モディは知識階級、中間層、日雇い労働者などあらゆる層の国民を一つにまとめ上げるのに成功しました。彼の演説を見たアナリストは「ナレンドラ・モディをまともな演説ができる当世インドで唯一の政治家だ」とまで絶賛していました。

彼はほとんどの演説を即興で行い、原稿を使いません。モディが壇上に上がると会場は静まりかえり、いつでも騒がしいことで有名なあのインド人が一斉に口を閉じるのです。

モディは優れた語り手であると同時に優れた聞き手でもあります。一度でも議論したことは覚えていて、それを後にタイミングよく適切に話題に盛り込むセンスは抜群なものがあります。彼は情報の扱い方を心得ているともいえます。

モディは「ソーシャルメディアは社会の情報を集めるものであって、プロモーションの手段ではない」と言ったことがあります。モディはソーシャルメディアからその地域の情報を集めて、演説をする際の参考にしているのです。

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