日経平均反発、1万5437円で終了 NYダウ1万7000ドル突破などを好感

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7月4日、東京株式市場で日経平均は反発した。4月11日撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日発表の米雇用統計を受けてダウ<.DJI>が1万7000ドルの大台を回復したほか、ドル/円

もっとも、今晩の米市場が独立記念日で休場となるうえ、週末要因もあり、手仕舞いムードが強かった。

日経平均は88円高の1万5437円13銭で取引を終えた。戻り売りや利益確定売りに押され、節目の1万5500円を回復することはできなかった。また、日経平均ボラティリティ指数<.JNIV>は2010年11月19日の算出開始以来、初めて16を下回った。相場のこう着感は強く、きょうの値幅は70円程度にとどまった。

上値の重さが意識され動意の乏しかった日本株だが、一方で下値の堅さも目立っている。内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は、「個人投資家や海外勢からは、1万5400円に近づいてくると押し目を拾う動きが出てきた。売り込む投資主体もおらず、強さのある相場だった」と指摘。「米国では企業決算がまもなく本格化するが、米株がダイナミックに動くようになれば、それが日本の同業種の銘柄にも波及する可能性はある」とみている。

個別銘柄では、アルコニックス<3036.T>が後場から一段高。4日に発表した株式分割と配当金予想の増額が材料視された。株式分割は7月31日時点の株主に対し、8月1日付で2分割を実施する。また年間配当金を1株当たり36円(分割考慮前で72円)とした。従来予想は同70円。

半面、イズミ<8273.T>が続落。3日に発表した2014年3―5月期決算で連結営業利益が前年同期比6.6%減の67億円と低調だったことが嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1135銘柄に対し、値下がりが507銘柄、変わらずが172銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15437.13 +88.84

寄り付き    15490.37

安値/高値   15420.07─15490.37

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1285.24 +6.65

寄り付き     1289.17

安値/高値    1283.4─1289.17

 

東証出来高(万株)197388

東証売買代金(億円) 16628.55

 

(梅川崇)

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