流行りのアクティブスーツがダサイ人の超盲点 スニーカー通勤の人はベルトの幅を確認しよう

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もちろん「シャツ&ネクタイを合わせられる」という写真や説明もありますが、ここに盲点があります。というのも、印象の観点からみたとき「合わせられるネクタイ」が限られるからです。

天然繊維に比べ、生地の質感が単調なアクティブスーツに「色数が多いネクタイ」は合いません。例えば定番のレジメンタルストライプ柄も、リクルートスーツのような印象に陥ります。ネクタイ次第では「スーツの生地感が安っぽく見える」ということです。

そこで化学繊維のアクティブスーツにネクタイを合わせる場合、無地のソリッドタイをおすすめしています。ただし、「どこに行き、誰と会うか」という視点から捉えるならば、「着る人を選ぶビジネスウェアだ」と私は見ています。

リモートとリアルで異なるファッション要素

リアルな場面においては、「生地の質感」と「衣服の型紙」が印象を左右します。同じように見える紺ジャケットも、素材が変われば印象は別物です。また同じ衣服であっても、対面では「なぜか安っぽい印象に見える」理由は、型紙と体形が合っていないことが関係しています。

モニター越しのオンライン会議は「生地の質感」が伝わりづらいため「色」と「着心地」が優先でした。とくに在宅勤務はパンツの着心地が作業効率に影響を及ぼすため、これまで以上にストレッチが利いたビジネスウェアに注目が集まりましたが、これらはオンライン特有のものといえます。

とはいえ防シワやウォッシャブル、ストレッチといった「機能性のビジネスウェア」の快適さに慣れた方々は、自粛明けの通勤を1ミリでも心地よいものにしたいはず。そこで自粛明けの通勤では、機能性と共に「型紙」を意識してみてはいかがでしょうか。これこそ機能と品位を両立するコツだからです。

ハンガーに掛かった状態では、余程の知識がない限り、スーツの型紙を判断することはできません。また試着しても、その展開図を理解できないでしょう。ところが試着でジャケットに袖を通したとき、はじめてわかる「違い」があります。

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