野副州旦・元富士通社長の記者会見詳報--富士通幹部に対して損害賠償請求および、50億円の株主代表訴訟

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 2000年ころに米国半導体会社との関係で会食したことはあるが、10人くらい同席している。

--東証の富士通に対する処分についてどう思うか。また、富士通の企業価値が下落したことについて。

東証の判断については、ことの実情をあまりに理解していないのでコメントできない。第三者委員会で明らかにしてほしい。

富士通の企業価値をあげるのは極めて簡単だ。このような問題を引き起こした一部の人たちの行動を白日のもとにさらすことで、すぐにグループの企業価値は元に戻ると思っている。
 
--個人の損害に対する訴訟の対象になる数人とは何人か。株主代表訴訟については役員に保険がかけていると思うがそれについて。

具体的には言えない。調査委員会の調査の中で明らかになっていくだろう。またその対象にならない人についても、取締役会のメンバーとしては監督責任がある。責任は果たして欲しい。
 
 株主代表訴訟については、会社として自分にも保険がかけられていたが、まさか自分が訴訟する立場になるとは。しかし、会社としてこういう訴訟に備えて保険等の準備を整えておくことは当然だ。グローバル化など考えれば備えは必要だろう。
 
--株主代表訴訟の見通しは。

(弁護士) 代表訴訟の請求は3月29日に行った。対象の役員は2名。名前は言えない。個人の損害の賠償額は、基本的には違法に辞任させられていなければ野副氏がえられていた遺失利益。
 

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