第2の「ヒートテック」を狙え 機能性“夏肌着”の熱き戦い


 この冬に4700万枚を売り切ったユニクロの「ヒートテック」。イオンも1000万枚を売り上げるなど、機能性肌着は冬の定番品として地位を築いた。今度は夏市場の開拓とばかり、各社はさまざまな肌着を投入している。

ユニクロの紳士用肌着「シルキードライ」は、吸汗速乾機能に加え、肌と衣服のベタつきを防いで着心地を高めたのが特徴。女性用「サラファイン」は、除湿機能と冷房による冷え防止効果を備えた。両製品で海外含め前期比2倍となる1700万枚の販売を目指す。

一方、吸汗速乾と消臭効果を打ち出すのが、イオンの「クーリッシュファクト」。綿の段階から消臭加工を施したことで、洗濯を繰り返しても機能が長もちするという。前期比2.4倍、600万枚の販売計画を掲げる。ほかにも着心地を重視した肌着や、汗染みが目立ちにくいなど複数シリーズをそろえて拡大を狙う。

新規参入組としてイトーヨーカ堂「パワークール」、ユニー「クールオン」も登場するなど、「夏の肌着は冬よりも機能への要望が強い」(セブン&アイ・ホールディングス)と市場は活気づいている。

冬は保温など機能が集約されているが、「夏は機能の切り口がまだ分散している」(大苫直樹・ユニクロ取締役COO)。夏の肌着商戦を制するのはどの機能か。

(鈴木良英 =週刊東洋経済2010年4月10日号)

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