M&Aを加速するドトール・日レス、伸び悩む本業を補完

M&Aを加速するドトール・日レス、伸び悩む本業を補完

ドトール・日レスホールディングスは、5月に子会社ドトールコーヒーを通じてユニマットグループのカフェ、レストラン計42店を買収する。主力のカフェやパスタ専門店が伸び悩む中、M&A(企業の合併・買収)戦略の加速によって業容を拡大する。

「東洋経済オンライン」は、ドトール・日レスの11年2月期業績予想について、暫定ではあるが3月中旬発売の「会社四季報」春号から、今回の買収効果を上乗せした表記の予想に修正する。4月中旬の本決算発表後に、改めて数値を見直す。

ドトールコーヒーは、ユニマットグループのユニマットキャラバンから、高級カフェ「カフェミラル」23店舗とパリのティーサロンをイメージした「ニナスカフェ」11店舗を譲り受けるほか、ユニマットクリエイティブが展開するカフェ・レストラン「オーバカナル」8店舗も買収する。買収価格は計22.6億円の予定で、決済方法については、現在協議中という。

買収する42店の2009年3月期業績は、売上高が42.74億円、経常利益で3.19億円だった。来11年2月期の店舗数は現状とほぼ横ばい程度か、やや純減する見込み。既存店も消費不況の影響で軟調な展開が予想されるため、売上高は30億円強、経常利益は1.5億円程度になるもよう。また、本買収に伴ってのれん代が3億円強発生する。10年定額で償却するため、来期は3000万円強の損益悪化要因となる。

ドトール・日レスホールディングスは、09年10月にパン屋を運営するサンメリーを買収するなど事業の多角化を進めている。同年8月には韓国のコーヒー飲料事業にも参入しており、海外展開にも意欲的だ。

背景には、主力のカフェ「ドトールコーヒーショップ」、パスタ専門店「洋麺屋五右衛門」の伸び悩みがある。今回の買収では、物流の共有化等によるコスト面の改善のほか、既存業態が同事業のノウハウを吸収することで、顧客層の裾野拡充にもつなげる方針だ。
 
(二階堂 遼馬)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2009.02  103,967 9,429 9,849 4,038
連本2010.02予 100,300 8,890 9,330 4,240
連本2011.02予 103,800 9,000 9,500 4,310
連中2009.08  51,794 5,051 5,248 2,514
連中2010.08予 54,000 4,950 5,200 2,370
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2009.02  80.1 26 
連本2010.02予 84.1 26 
連本2011.02予 85.5 26 
連中2009.08  49.9 13 
連中2010.08予 47.0 13 
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