アップルストア表参道の「世界初」とは? 国内8店目に込められたアップルのこだわり

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実際、アップルに強い思いを持つユーザーほど、「聖地」という表現を使って、アップルストアを訪れる。とくに銀座店に対しては、米国外で初のアップルストアであったということも手伝って、「聖地」の表現はよく用いられる。

新製品の発売日に、ポイント還元がある量販店より、定価販売となるアップルストアに多くのユーザーが集ったり、地元にアップルストアがあるのにも関わらず、アップルストア銀座を訪れるユーザーがいたのも、アップルストアならではのものだ。今後は、アップルストア表参道が、もうひとつの「聖地」としての役割を果たすのかもしれない。

2つめには、アップルストアにはアップル製品に精通したスタッフが揃っているということだ。特に海外では、この点では重要な役割を果たしている。

230の製品、対応言語は11カ国語

また、実際にアップル製品を自由に触れる場となっていることも見逃せない要素。アップルストア表参道では、230ものアップル製品が展示されており、来店客は自由に触ることができる。もともと、すべての製品がインターネットに接続された環境としたのも、実はアップルストアが先駆けだ。当然、アップルストア表参道でも、230のすべての製品がインターネットに接続されている。

ちなみに、アップルストア表参道では、スタッフ全員をあわせると11カ国語を話せる状況が確立されているという。たまに店舗内ではスタッフ同士が英語でやりとりしているケースもあるほどだ。世界中から訪れたユーザーや、日本に駐在しているユーザーも安心して訪れることができる店舗だといえる。

そして3つめには、ユーザーサポートの拠点となっているという点だ。「多くの店舗は、商品を販売したら終わりだが、アップルストアはそこからが始まりだと思っている。一生続く顧客との関係のために、各種の無料サービスを用意している」と、トゥーザ シニアマーケットディレクターは語る。

先に触れたジーニアスバーやプロラボといった日本初の取り組みのほか、すでに定番となっている毎日開催される無料ワークショップや購入者に対する無料パーソナルセットアップ、有料でのパーソナルワークスペースにおける1対1のトレーニングサービスなどを用意。さらに、修理受付も行っている。「アップルストア表参道では、修理を店舗内で行える。ほとんどの修理が一日で完了する」という。 

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