なぜ日本人は「有馬記念」を賭けてしまうのか リスク嫌いでもギャンブル大好きの摩訶不思議

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(山崎元氏)1年を締めくくる決算的なG1なので是非当てたいレースなのだが、萎縮して当てに行かずに中穴を狙う。

山崎元氏の本命はラヴズオンリーユー

ラヴズオンリーユーに注目したい。人気のクロノジェネシス、カレンブーケドールと力は拮抗していると思われ、オッズ的に狙い目だ。

距離も合っているし、前走に復調気配がうかがえ、調子が上がっていると判断する。加えて、2枠4番と好枠を引いた。馬券は、本馬を固定し以下の5頭をボックス買いする3連複10点を本線とする。

対抗格はクロノジェネシスで、今年の中山の上がりのかかる馬場にも、小回りにも合う。

以下、クリストフ・ルメール騎手を確保したフィエールマンは外せない。斤量有利の3歳馬で重賞連勝中のオーソリティ、前走のジャパンカップで好走したカレンブーケドール、さらに速い上がりタイムが必要ないとなれば1昨年の勝ち馬であるブラストワンピースも買っておきたい。

ここが引退レースのラッキーライラックは、上がりの速いレース向きなので、今回は強調しない。無事に走って、いい母馬になって貰いたいものだ。個人的には先の本線馬券に、クロノジェネシスを固定した残り5頭の3連複ボックス買いを重ねる予定だ。4点ほど買い目が重なるが、ほどよいオーバーウェイトになると思う。

小幡 績 慶應義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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