三菱電機は今期最終黒字確保に上方修正、業績回復基調を確認

三菱電機は今期最終黒字確保に上方修正、業績回復基調を確認

三菱電機の今2010年3月期は、売上高3兆3300億円(前期比9.1%減)、営業利益930億円(同33.4%減)、経常利益600億円(同36.6%増)、最終利益が前期比2倍の250億円になる見込みだ。会社側が上方修正した。売上高は300億円増額、営業利益は330億円増額。これまで200億円の赤字予想だった最終損益は黒字に修正。前期に引き続き、同業他社が最終赤字の中で最終黒字を確保する。これまで未定としてきた期末配当を4円とすることも同時に発表。年間配当は4円になる。15日発売の「会社四季報」春号は、会社計画を超過する可能性が高い、として営業利益850億円、純益ゼロを予想してきたが、それも上回った。「東洋経済オンライン」は修正値に今期予想を合わせる。

中国を中心とした設備投資需要や各国での政策効果を受けて、産業メカトロニクスと電子デバイスの売上高が、従来想定よりも増加した。 売り上げ増に加え、固定費削減と原価低減が計画の600億円から750億円まで積み上がることもあり、営業利益は従来予想より55%増加した。

特に予想より上振れた産業メカトロでは、車載機器が従来予想比12%、FAも同5%増となった。吉松裕規常務執行役は「FAの受注は前年同月比で月を追うごとに回復している」と自信を示した。FAの受注は1月が前年同月比1.7倍、2月はボトムだった前年同月の2倍となっている。09年4月~10年2月累計は前年同期の80%まで回復。09年11月~10年2月では100%を超えてきている。

電子デバイスは中国向け民生用パワー半導体が好調だった。中国向けは「パワー半導体以外もFA、家電ではインバーターエアコンも活況。重電では電車用電機品に旺盛な需要があるし、電力インフラもいろいろな話がある。内外で不振のビルシステムも中国は例外的に強い。自動車でも中国の車載機器はかなり活況」(吉松常務執行役)という。

営業利益をセグメント別に見ると、売上高が増額となった産業メカトロと電子デバイスだけではなく、未達となる重電システム、情報通信システムでも従来予想より改善している。営業利益に加え、ルネサステクノロジが業績改善で持分法損益が60億円改善、その他の営業外収支も「いろいろあると見ていたが、大きなマイナス要因がない」(吉松常務執行役)と計画より160億円改善したため、最終損益の上振れが大きくなった。

(山田 雄大)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
◎本2009.03  3,665,119 139,728 107,928 12,167
◎本2010.03予 3,330,000 93,000 60,000 25,000
◎本2011.03予 3,450,000 160,000 130,000 80,000
◎中2009.09  1,529,484 15,697 -12,858 -25,883
◎中2010.09予 1,620,000 65,000 35,000 18,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
◎本2009.03  5.7 6 
◎本2010.03予 11.6 4 
◎本2011.03予 37.3 5-10 
◎中2009.09  -12.1 0 
◎中2010.09予 8.4 2-5 
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