ゴルフ場の未来を担うお気楽ゴルファーを大切に!!

インスパイア取締役ファウンダー/成毛 眞

 昨今のゴルフ場の経営難は、景気の低迷や少子高齢化の影響をもろに受け、さらに深刻さを増しているようだ。客数を確保するため利用料の大幅値下げをし、利用料以外の収入を増やそうとショップや食堂に工夫をこらしているゴルフクラブも多い。固定費を減らすための平日セルフプレーなども増えてきた。それでも業界全体として客は増えていないようだ。

ところで、いくつかのゴルフクラブのメンバーになっているのだが、月例などの個人競技には参加していない。腕に自信がないから、というだけではない。あまり興味がわかないのだ。
 ゴルフは立派な紳士のスポーツなのだから、真剣に勝負するべきだという気持ちはわからなくもない。しかし、高校時代の仲間などとワイワイ言いながら芝生を楽しむタイプのプレーヤーだから、正規の個人競技には気が引けてしまうのだ。
 このような大多数を占めるであろう、お気楽ゴルファーを楽しませる競技こそが、これからのゴルフクラブ経営のカギになるかもしれない。

競技というよりも、いつものお楽しみゴルフの延長で参加することができ、むしろ表彰式を楽しませるような、いわばサービス業に徹した競技を行うべきだと思うのだ。
 競技はまずはエクスキューズを言えるようなものでなければならない。たとえば、2組が2個のボールを交互に打ち合う「ツーボールフォーサム」や、2人のベストボールを使うことができる「ベストボールツーサム」などだ。
 ハンディキャップに到達したところまでボールを打ち、どこまで進めたかを争う「ツーサムストーン」も面白いだろう。この場合はハーフ2回がよいだろう。5本しかクラブを持てない「クラブ数限定競技」も、後日のゴルフ談議のネタになりやすいのでお勧めだ。
 もちろん、ツーサムの場合は男女ペア、親子ペア、1人はハンディ36以上など、それぞれ設定するべきだ。

肝心なのは表彰式である。まず、賞品は万人向きの楽しいものを用意しておく。地元の野菜、流行っている子ども用のおもちゃなど、話題になりやすくて楽しいものがよい。食事は腕自慢のキャディさんの手作り料理なども楽しいはずだ。クラブ売店で売っているおみやげの試食も必ず置いておく。
 コースでビデオを撮っておき、会場で流しっぱなしにすること。ニアピンホールでのインタビューは必須だろう。上位10位までの成績をインターネットで公開するべきだ。必ずブログなどからリンクを張る人がでてくる。
 
 最初はプレーヤーも戸惑うであろう。しかし、回数を続けると、驚くほどの効果があると確信しているのだが、いかがだろうか。(成毛氏の連載は今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました)

インスパイア取締役ファウンダー/成毛 眞(なるけ・まこと)
1955年北海道生まれ。アスキーなどを経て、91年マイクロソフト日本法人代表取締役社長。2000年に退社後、投資・事業開発コンサルティングのインスパイアを設立。趣味はジャズレコード収集やプラモデルなど多数。無類の読書家としても有名、書評も多く手掛ける。

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