雑誌・LEONの理想型は"エロ本"? 編集長が語る「LEONのモテの美学」

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雑誌には時代を動かす力がある。2001年9月、ニューミレニアムの年に創刊した『LEON』(主婦と生活社、2013年上半期ABC販売部数5万7458部)は、まさにそんな雑誌だ。

それまでは消費の傍役として捨て置かれていた30~50代の男性を主役にすえたファッション誌は、毎号のように話題をさらった。なにしろ毎号、毎号が、かっこいい。しかもメッセージはきわめてシンプルに、「ちょい不良(ワル)になろう」だ。表紙を飾るパンツェッタ・ジローラモのカッコ良さをみて、「イタリア人ってすごいなあ」と思った読者も多いだろう。

今でも、LEONはエグゼクティブの間で根強い人気を誇る。2011年に3代目の編集長に就任した前田陽一郎氏は、LEONの本質について次のように語る。「高級品を買おう、というのではなく、あらゆる意味での『モテる』ための雑誌です」。

誌面には高級なワイン、高級な時計、高級な自動車など、さまざまな「高級」が掲載されているが、これを売ろうとしているカタログ雑誌ではないのだ。「あらゆる高級なものの情報は、世界で戦っている人にとって不可欠なインテリジェンス」「インテリジェンスを捨てた先には文化はありません」。

もちろん、前田編集長自身もおしゃれ、編集部員の皆さんもおしゃれだ。そんな職場の中でLEONの"流儀"を探っていく!今回は、その前編だ。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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