「腸に無知すぎる日本人」食事術、残念な5大誤解 カロリー制限…「その食事法」本当に大丈夫?

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最後の食事法の落とし穴は「水飲み健康法」です。

【落とし穴5】1日何リットルもの水を飲む「水飲み健康法」

「水を1日何リットル以上飲むとデトックス効果がある」というような話がありますが、必ずしも、健康のために1日何リットルもの水を、無理して飲む必要はないのです。

体内の水分の浄化を担う「腎臓」がきちんと機能せず、余分な液体を除去できていないとしたら、大量の水を飲んで毒素を処理しようとしても無駄になってしまいます。この余分な液体が、足や手、顔のむくみなどの原因になってしまうこともあるからです。

「水を大量に飲む」よりも体が欲する分だけ飲んでいれば大丈夫です

「体重を減らす」のではなく、「毒素」を減らす

私の提案する「アダムスキー式腸活法」は、こういった従来の食事法・ダイエット法とは根本的に異なる点が2つあります。

1つめは「栄養の偏りや栄養不足を引き起こさない」こと。それが腸をきれいに保つ重要なポイントです。

そしてもう1つは「『体重を減らすこと』を目的としていない」こと。体重を減らすということは、自分体の組織や筋肉を分解してそこからカロリーを奪うということです。しかも、手軽だと思われがちなカロリー制限をするダイエットでは、毒素は排出されないままです。

体重を減らすよりも重要なのは、「腸の汚れを取り除く」こと、つまり、組織の中にある脂肪や毒素が「消化管」を通って自然な方法で出て行けるようにすることです。

大切なのは、「体重を減らすこと」ではなく、消化菅の働きを正常に機能させ、食べたものを滞留させないことなのです。つまり、「腸を完全に正常な状態に戻す」ということが、「スリムな体型を維持する」ために欠かせない条件です。

さまざまな食事法・ダイエット法が世の中にあふれていますが、まずは「腸を正常な状態に戻す」ことを意識していきましょう。みなさんも「アダムスキー式腸活法」を実践して、ぜひ健康な心と体を手に入れてください

(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)

フランク・ラポルト=アダムスキー 自然療法士/オステオパシスト

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Frank Laporte‐Adamski

イタリア在住フランス国籍。1988年にドイツのハイルプラクティカー(代替医療専門医)国家資格取得。
2001年よりイギリス自然療法士協会会員。
1992年に発表された「アダムスキー式腸活法」は30年近く欧州で愛され続け、著作は、イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど世界中で話題に。
世界のセレブを中心に実践者が続出し、SNSなどで注目を集め、本書の原著が発売された2017年にはGoogle.itの食事法(ダイエット)部門で「最も検索されたキーワード」ベスト10に選出された。
現在はローマとミラノに診療所をもち、企業へのコンサルタントおよび美容専門学校などでの指導を行っている。

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