【改正貸金業法】完全施行目前にして漂う激変緩和措置への不安

拡大
縮小



 しかも、1)の総量規制の上限を超過している借り手の段階的な返済は「言葉の上では新しいようだが、従来のリボルビング払いを追認したという程度のもの」(ノンバンク)という指摘が早くも出ている。

銀行等への消費者ローン拡大も「絵に描いた餅で、従来以上のことはできない」と銀行関係者は口をそろえる。

「論点は効果の期待できないものばかり。結局、完全施行への批判、懸念が根強い中で、最後まで激変緩和を考えた、という政治的な振る舞いでしかない」。

金融会社の倒産、個人市場の信用収縮などへの懸念が高まる一方で、プロジェクトチームは、金融業界の不信感を一掃できるか、懸念が漂っている。
(浪川 攻=東洋経済オンライン) 

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT