暖かくなると気になるあの虫… キッチン素材から駆除対策

日本列島に春の訪れが近づいてきたが、暖かくなると気になるのが虫の発生。特に台所をうろちょろするゴキブリは、多くの家庭で悩みのタネだ。

そんな憎らしい存在を寄せ付けなくするのが、高砂鉄工がJFE鋼板やアース製薬と共同開発した防虫ステンレス鋼板。虫よけの秘密は、蚊取り線香の成分でもある「ピレスロイド系防虫剤」にある。

ステンレスに防虫剤を塗布して、ゴキブリをシャットアウトする。実際に防虫加工した鋼板と無処理の鋼板とを明るい所と暗い所で計4種類並べてみると、違いは歴然。ゴキブリを放つと、暗くて無処理の鋼板の上にはゴキブリがうじゃうじゃ集まり、苦手な人が見れば身悶える光景だった。ところが、防虫加工した鋼板には明暗どちらにも近づかず。阻害率は95%以上との結果が出た。

常温では無臭で、成分も人体に無害。課題は販路開拓だが、今はJFE鋼板が発売する鉄板タイプで電子レンジの下などに敷いて使われる程度。目下、高砂鉄工ではステンレスタイプをキッチン素材に利用してもらおうとメーカー中心に拡販に努めている。「ゴキブリは暗くて狭い場所を好むため、業務用冷蔵庫の背面や、(食品メーカーなどの)加工機械回りなどへの採用が検討されている」(同社)という。製品のモデルチェンジ期での導入が期待されている。
 
(山内哲夫 =週刊東洋経済)

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