「デフレの兆しあれば、行動の用意」

ドラギECB総裁、悪循環の連鎖を警戒

 5月26日、ECBのドラギ総裁は、為替レートや与信の動向を注視しており、デフレの兆しがあれば行動する用意があると述べた。8日撮影(2014年 ロイター/Francois Lenoir)

[シントラ(ポルトガル) 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、為替レートや与信の動向を注視しており、デフレの兆しがあれば行動する用意があると述べた。ECB主催の中央銀行に関するフォーラムで述べた。

総裁は、経済が悪化している国では、信用の縮小が景気の回復を妨げる要因になっていると指摘。ユーロ圏の物価上昇率は、ユーロ高で抑制されるとの見方を示した。

総裁は、インフレ率がECBの目標である「2%を下回るが2%に近い水準」に緩やかに戻るとの見通しに変更はないが、「ECBの責務は、起こり得るシナリオのリスクを警戒し、リスクが顕在化した場合に行動する体制を整えておくことだ」と述べた。

総裁は「個人的に、現時点で特に注意しなければならないと考えているのは、特に経済が悪化している国で、低インフレ、インフレ期待の低下、信用の収縮という悪循環が進行するリスクだ」と指摘。「ディスインフレ期待が定着するリスクがある」と述べた。

総裁は個々のシナリオでどのような対応が必要になるかも明言。為替レートや市場の動きによって、正当化できない金融の引き締まりがみられた場合は「伝統的手段の調整が必要になる」としたほか、インフレ期待が不安定化した場合は「幅広い資産買入れプログラムの背景になる」と指摘した。また、与信上の問題で金融政策の効果が波及しない場合は、より的を絞った対策が必要になるとの見方を示した。

 

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