快進撃を続ける『モノクロ』、歯に衣着せぬ批評で10万部の月刊誌に

モノが売れない時代、商品情報をメインにした雑誌が急速に部数を伸ばしている。昨年3月に創刊された月刊誌『モノクロ』(晋遊舎)は、実売で10万部に迫る勢いだ。

パソコンやデジタル家電、雑貨などの商品情報を扱う雑誌は『日経トレンディ』(日経BP社)や『特選街』(マキノ出版)などいくつもある。『モノクロ』がそれらと一線を画す特徴は、歯に衣着せぬ批評。他誌がメーカーに遠慮して触れない欠点をズバズバと突き、「ダメなものはダメと正直に書くのが編集方針」(西尾崇彦編集長)で、ライバル誌が伸び悩む中、部数を伸ばしている。

商品を実際にテストして紹介するため、読者が知りたい使い勝手や機能面でのコメントが充実。商品を購入する際の比較情報としてだけでなく、読み物としても面白い体裁に仕上がっていることが、読者の獲得につながっているようだ。

最近ではメーカーや販売店から、販促資料やPOP広告に使いたいと転載許可を求められることが増えたという。辛口ゆえに高い評価を得た商品はセールスに使えるわけだ。

直近の4月号の特集はクレジットカードとアマゾン。デジタル家電やグッズだけでなく、「この1年で扱ってないのはクルマと住宅くらい」(西尾氏)で、企業にとっては手ごわいご意見番となっている。

(長谷川隆 =週刊東洋経済)

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