しきたりに頼らずに、生前に自ら意思表示を

『葬式は、要らない』を書いた島田裕巳氏に聞く

『葬式は、要らない』を書いた島田裕巳氏(宗教学者、文筆家)に聞く--しきたりに頼らずに、生前に自ら意思表示を

ひところ日本人の葬儀費用は平均200万円といわれた。その葬式が急速に変わりつつあるという。「直葬」「家族葬」が都会では急速に増え、それは以前の葬式無用論とも違うようだ。

--売れ行き好調のようです。

お葬式に関心を持つのは40代後半から60代。新書をよく買う人たちだからジャストフィットしたのかな。

--内容は、以前からある葬式無用論とは違います。

その無用論は、形式的、大げさでいやだなという異議申し立てをする知識人が主に言っていた。ところが、今の葬式無用論はそうではなくて、普通の人でも葬式はいらないという方向に全体が流れている。

--先祖供養は日本の伝統では。

先祖供養は確かに日本人の基礎的な信仰。それは江戸時代の少し前から続いてきたが、その世界が葬式文化ではあまり機能しなくなっている。

葬式は村などでは、人と人とのつながりを確かめる重要な機会であり、そこにかかわることによって人間関係が維持され、継続されていた。葬式をきちんとやらないと、その家はだめだと思われた。

今は家の縁は薄れ、だいたい参列者も高齢の故人ではほとんどいない。そうなってくると葬式にカネをかける必要もないし、手間をかける必要もなくなる。

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