中東の真ん中で「京都」に出合った

これが日本のインバウンド政策に欠けている視点だ

ドバイの旅行博覧会に出展した、京都文化交流コンベンションビューローの土井課長

日本から飛行機でおよそ12時間。中東のど真ん中、アラビア半島のペルシャ湾沿岸に位置するアラブ首長国連邦(UAE)で、目覚ましい発展を遂げている都市の一つがドバイだ。貿易と工業、金融で経済成長の礎を築き、今や街の中心部には近代的なビルが建ち並ぶ。世界最高級ホテルや巨大なショッピングセンター、さまざまなリゾート施設なども備え、近年は世界有数の観光地としての知名度も高い。

そのドバイで5月上旬に開かれた中東最大の旅行博覧会「アラビアン・トラベル・マーケット」を訪れた。日本の東京ビッグサイトや幕張メッセなどに似た「ドバイ・ワールド・トレード・センター」というコンベンション施設がその会場。旅行会社、航空会社、ホテルのほか、各国の行政関係機関など、旅行・観光に関連する総勢で約3000の出展者がブースを構え、にぎわいを見せていた。

エティハド航空など、約3000の出展者がブースを構えていた

日本人になじみのあるところでは、日本にも進出する世界的なホテルチェーンのほか、日本から中東に就航するエミレーツ航空、エティハド航空などのブースが目についた。中東各国のほかには東南アジア、欧米などを本拠地とする出展者も数多かった。

それならば、と島国根性で日本に直接関係する出展ブースを探しながら会場を回ったものの、なかなか見つからない。こんなところまで来ている日本人はいないのか……。慣れない英語とまったくわからないアラビア語に囲まれて、あきらめかけたところで見慣れた日本語が目に付いた。

「KYOTO」。日本国内のみならず、海外からも人気の高い観光地として名高い古都「京都」である。着物に身を包んだ芸舞妓さんの姿も見かけた。

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